B2Bマーケティング研修・人材育成
人材を育成しながら全社のマーケティングナレッジを向上する方法とは? 引き合い中心で売上をあげてきた企業がマーケティングを社内に根付かせた方法

会社データ
業種 |
製造業(素材) |
---|---|
従業員数 |
4,500名 |
マーケティング |
3年 |
研修サマリー
受講対象 |
プロダクトマーケティング営業 |
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受講人数 |
20名 |
実現 |
|
研修実施前 課題
引き合いスタイルで現在まで売上を伸ばしてきたことから、マーケティングが不要であった素材メーカーのS社。中期経営計画で既存顧客に新商材を拡販し、既存の商材を新市場に販売する戦略を立案。その一環としてマーケティングチームを新設しました。しかし、マーケティングの経験や知識を持つメンバーがいないことから何から手をつければよいかわからないまま模索し続けていました。
営業部門出身のA氏は当時の状況をこう語ります。
「約3年前に新設されたマーケティングチームには、開発部門から2名、営業部門から1名が集められました。マーケティングの経験も専門知識もなく、お客様とのやり取りを経験しているのは元営業の私だけ。これまでの営業経験の範囲で見様見真似で、展示会への出展や月に1回のメールマガジンの配信を行っていました。WEBサイトのリニューアルに取り組んだものの、問い合わせや資料請求は増えず、想定していたような成果は出ていません。マーケティングオートメーションという言葉は聞いたことがありましたが、導入していないのが現状です。限られたメンバーで何をすればよいのか、なぜ効果が上がらないのか分からず、もうお手上げでした」(A氏)
課題のポイント
- 1
引き合いに加えて、新商材の拡販や新市場の開拓をする方針へ転換
- 2
社内にマーケティングナレッジを持った人や教えられる人がいない
- 3
全社的に目指すべきマーケティングの全体像が見えていない
研修実施後 効果
マーケティング・営業活動の全体像を意識させた取り組み
A氏は打開策を探そうとB2Bマーケティングについてインターネットで検索します。そこでシンフォニーマーケティング主催の『マーケティング偏差値』という、気になるキーワードのセミナーを見つけ参加しました。
「マーケティングのセミナーだから、システムやテクニックの話が中心になるだろうと思っていました。しかし、シンフォニーマーケティングの庭山社長の話は、想定とは違い日本におけるマーケティングの課題と、解決に導くヒントが詰まったセミナーでした。日本企業に多い引き合い営業から脱却する必要性、それにはマーケティングが不可欠であること、B2CとB2Bのマーケティングは異なることも知ることができました。会社全体でマーケティングについて共通言語化するための研修があることに興味を引かれました。そこで、後日行われた研修説明会に参加しました。具体的なマーケティング課題を洗い出す前に、社内で共通言語化できていないと議論が進まないと改めて認識しました」(A氏)
その後、シンフォニーマーケティングの担当者からS社の課題や現状に適した集合型研修の提案を受け、“Symphony Marketing Master Basic”を受講することになりました。
「研修が必要なのは、マーケティング担当者だけでいいと思っていましたが、そうではありませんでした。マーケティング担当者に加えて、セールスマネージャーも受けるよう提案されたのです。マーケティングから営業へスムーズに案件をつなげるためには、両者の共通言語化や相互理解が必須と説明を受け、目からうろこでした。マーケティングと営業が一緒に受講してみると、グループワークなどで互いの仕事の状況や苦労を知り、商品についても深い考えを知るきっかけになりました。なぜあのとき、シンフォニーマーケティングの担当者が、マーケティング部門以外の受講も勧めたのか腑に落ちました。今では、部門間の連携がとてもスムーズになりマーケティング由来での案件創出や商談後のフィードバックからマーケティング施策を改善できるようになり良い方向に向かっています」(A氏)
現在では、将来のマネジメント候補である中堅社員への、マーケティングナレッジ投資としての研修を検討しているS社。研修受講後は、共通言語として社内で話ができるメンバーが増え、全社的なマーケティングレベルが向上しました。
研修実施後の効果
- 1
マーケティングの基礎となる理論や用語を集合型研修で体系的に学ぶことで、社内の共通言語化やマーケティング全体像の把握ができた
- 2
部門をまたいだメンバーでグループワークを実施したことにより、新製品の拡販や新市場の開拓におけるマーケティングと営業の連携がスムーズになった